貴族の家系に生まれ、名門イートン校とケンブリッジ大学を卒業、そして王立演劇学校に学んだ無類の英国貴公子、トム・ヒドルストン。しかし、そんな彼が一躍ブレイクするきっかけとなったのは、映画『マイティ・ソー』(2011年)の悪役ロキでした。人気マーベル・コミックの映画化作品である『マイティ・ソー』で、まだ無名だったヒドルストンは主人公のヒーロー・ソーの義弟にして宿敵、狡猾で冷酷な悪役ロキに扮し、一躍世界的に大ブレイク。悪役でありながら美しくセクシーなルックスと、義兄ソーへの愛と嫉妬が渦巻く複雑な心理を見事に体現したヒドルストンのロキは、世界中の人々を魅了し熱狂させ、彼は続く『アベンジャーズ』(2012年)と『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)でも同役を演じることとなりました。
ヒドルストンのロキがここまで人々を惹きつけた理由はどこにあるのでしょうか。それはヒドルストンが、生まれ持った気品や輝かしいルックスとは対照的に、どこか影のあるキャラクターが似合う稀有な二面性を持った俳優だからではないでしょうか。今、世界が注目する英国男優トム・ヒドルストンが持つ、“光”と“影”の魅力に迫ります。
Part1. 気品あふれる“英国紳士”の佇まい
ブロンドの巻き毛と碧眼、約187cmの高い身長にスリムな体型という理想的なルックスを持つヒドルストン。英国BBCのドラマシリーズ『クランフォード』(2007年~)では、19世紀のクラシカルな衣装もスマートに着こなして、洗練された“英国紳士”の佇まいを披露しています。本作でヒドルストンが演じるのは、自身と同じイートン校・ケンブリッジ大学出身の、溌剌とした若さと洗練された気品を併せ持った好青年。本作では、ヒドルストンの真骨頂ともいえるノーブルな魅力を堪能することができるのです。
Part2. “光”と“影”のギャップ
まさに貴公子然としたルックスと気品を兼ね備えるヒドルストンですが、そんな彼がどこか陰りのあるキャラクターを演じると、そのギャップがえも言われぬ哀愁を帯びた魅力となって人々を惹きつけます。映画『愛情は深い海の如く』(2011年)では、戦争のPTSDからアルコール中毒を患い荒れた生活を送る元空軍パイロット。『家族の波紋』(2010年)では、自身の行動が原因で家族をぎくしゃくさせてしまう裕福な家の青年。影を背負った複雑な心理を繊細かつ丁寧に演じ切ることができるのも、俳優ヒドルストンの大きな魅力といえるでしょう。
Part3. 甘くセクシーで、危険な香り
2012年の『Empire』誌による“最もセクシーな男優ベスト10”では、見事2位に選出されたヒドルストン。気品あふれる紳士然とした佇まいの中から醸し出されるセクシーさは、甘く危険な香りで人々を虜にします。『愛情は深い海の如く』でヒロインと情熱的に愛し合う姿には、思わずドキリとさせられたファンも多いのでは。美しく上品なだけではない魅力があるからこそ、悪役や影のあるキャラクターも似合います
完璧なルックスと、あふれる気品。まさに理想的な“英国貴公子”を絵に描いたような光り輝く存在のトム・ヒドルストンは、しかしそこに“影”の魅力が加わることによって、全く新しい光を放つ俳優となり得るのです。今、世界が注目する英国男優、トム・ヒドルストン。“ロキ様”だけでは語り尽くせない彼の“光”と“影”の魅力を、存分にご堪能ください。
トム・ヒドルストン出演作 放送スケジュール
『愛情は深い海の如く』
イマジカBSにてテレビ初放送!
6月19日(金) 16:30~18:30
6月23日(火) 11:45~13:30
『家族の波紋』
イマジカBSにてBS・CS初放送!(※プレミアch除く)
6月19日(金) 14:30~16:30
6月24日(水) 9:00~11:00
7月28日(火) 深夜4:00~6:00
『クランフォード』(全8話)
7月10日(金) 13:30スタート/毎週金曜 13:30