『ガンダム』の生みの親であり育ての親でもある富野由悠季以外の手で初めて制作された作品であり、シリーズ初のOVA。連邦軍が開発したニュータイプ専用ガンダム・アレックスを巡ってジオンの争奪戦が展開。ガンダムを操る側からの視点ではなく、アル少年とジオン軍新兵のバーニィという2人の主人公を軸に、ガンダムを倒す側の視点で描いた意欲作。
一年戦争終戦間際のU.C.（宇宙世紀）0079年12月9日。ジオン公国軍の特務部隊「サイクロプス隊」が、連邦軍のニュータイプ専用MS・ガンダムNT-1「アレックス」を強奪するため、北極基地を強襲した。しかし、その攻撃を逃れ、ガンダムを積んだシャトルは宇宙へと飛び立ってしまう。中立地帯であるサイド6、リボー・コロニーに住む少年アルフレッド（通称アル）は、ふとしたことからコロニーに運び込まれたアレックスのコンテナをカメラに収めてしまう。