2022年に没後30年を迎える小説家・松本清張。名作サスペンスで知られる巨匠の時代短編から厳選した12作品を1話完結でドラマ化。水先案内人を佐々木蔵之介が務める。
三宅島や八丈島へ遠島になっていた千助ら流人達は、新将軍が立つことで大赦があり江戸へ帰ってくる。お時は千助との２年振りの再会を喜ぶが、そんな二人の姿を目明しの仁蔵は苦々しく見つめていた。３年前、仁蔵は両国の茶屋でお時を見初め、何とか自分のものにしようと画策、千助が無宿人だと知るや、馬喰町で起きた強盗の下手人に仕立て、偽の証拠で島送りにしたのだった。島から戻った千助は真面目に働き始めるが、二人の仲を邪魔する仁蔵の告げ口により幾度となく働き口を失い、以前のように賭場通いをするように。仁蔵はそこに付け込み、千助の仕事の世話をする代わりに関係を持つようお時に迫る。
出演：国広富之、野村佑香、迫田孝也、ユキリョウイチ　◇ 佐々木蔵之介（水先案内人）