沈黙する官邸・外務省「機密費」という国家のタブーに挑んだのは、名もなき刑事達だった。清武英利による書きおろしノンフィクション著書を、佐藤浩市主演でドラマ化！
第三話：残高が1億7千万円という真瀬のあおば銀行の定期口座を見つけた木崎は、興奮を隠せない。さらに普通預金では、3年間に4億円もの金が動いていた。前代未聞のサンズイ（贈収賄などの汚職のこと）の可能性に、二課長の東田は、斎見と協力するように勧めるも、木崎は聞く耳を持たずにいた。一方、口座の入出金を調べていた斎見は……。
第四話：2000年7月。沖縄サミットの幕が上がる。各国首脳と政府要人の世話対応に追われる真瀬。一方、第四知能犯（ナンバー）に真瀬の聴取を依頼したのに何も動きが無いことに苛立ちを覚える木崎と斎見。警視庁内にも不穏な動きが巻き起こっていたのだ。2人は、外務省の室長である真瀬を聴取することのハードルの高さを突き付けられ……。