“ストリップの女王”として一世を風靡した一条さゆりの半生を神代辰巳監督が虚実を取り混ぜて鮮やかに描き高い評価を得た、日活の初期の官能作品を代表する名作の1本。
大阪の下町にあるストリップ劇場、吉野ミュージックでは、人気の踊り子、一条さゆりの引退興行が華々しく行なわれていた。同じ興行には野心的な若手ストリッパーのはるみも出演。先輩スターの一条に憧れると同時に激しい対抗心も抱くはるみは、さゆりの芸をなんとか盗んで自分も独り立ちしようと、ひそかに稽古に励む。そしてさゆりの引退興行の最終日、さゆりが十八番の芸を舞台で披露しているところへ警察が踏み込んできて……。