“今夜ひと晩だけ、私を自由にさせて”。後の英国女王エリザベスが19歳のときにお忍びで外出したという史実をもとにした、もう一つの『ローマの休日』を思わせる感動作。
1945年5月8日、ヨーロッパ戦勝記念日の夜。英国中がお祝いムードに包まれる中、エリザベス王女とその妹マーガレットは、父王ジョージ6世の粋な計らいで、特別に外出を許可され、生まれて初めてバッキンガム宮殿を抜け出てお忍びでロンドンの街へと繰り出す。だが、おてんばなマーガレットは、お付きの護衛たちが目を離した間にひとりでバスに飛び乗ってどこかへ雲隠れしてしまい、エリザベスは必死で彼女の後を追うが……。